ステージでのお辞儀について
ステージマナーとお辞儀について
こんにちは。荒川区西尾久にあるピアノ、リトミック教室、小さな音楽会です。
出張レッスンに行っているメロディー音楽教室の発表会が近づいてきました。
今年はテーマに「綺麗なステージマナー」が挙げられていました。
そこで今日は、色々あるステージマナーの中でも核となる「お辞儀」について考えてみようかと思います。
そもそもお辞儀の意味とは何でしょう?
「お辞儀」とは、大昔に中国から伝わってきた礼節で、「相手に対して自分は敵意がないことを示し、頭を下げて無防備な状態である」を表現した動作が起源とされています。
現在では、上体を傾けて敬意・感謝・謝罪の気持ちを表現する動作として定着しています。
では、私たちが日常でよく使うお辞儀を紹介します
ステージ上でのお辞儀はどれがふさわしいでしょう?
会釈(えしゃく):立ったまま上体を15度くらい傾ける一般的なお辞儀です。
敬礼(けいれい):立ったまま上体を30度に傾ける会釈よりも丁寧なお辞儀です。
最敬礼(最敬礼):立ったまま体を45度くらいに傾けます。最も丁寧なお辞儀です。
浅礼(さんれい):座ったまま行うお辞儀です。
ステージでは最敬礼が望ましいでしょう。
ステージマナーとしてのスマートなお辞儀の仕方とは?
本番が近づくとお辞儀の練習も真剣です。
小さな生徒さんに多く見られるのが、お辞儀の一連の動きが流れてしまうことです。
顔の角度が定まらないまま体を傾けてしまう。傾けた体を戻した後にすぐピアノのほうに顔を向けるなどです。
動きが流れないようにするにはどうしたらよいでしょう?
ポイントは、お辞儀の前後に止まるという時間を作る事です
①ステージに上がりましたら、かかとをつけて止まる。そしてしっかり客席を見る。
②「私のピアノをきいてください」と心でつぶやいて、お辞儀をしてください。
③頭を上げた後は、一呼吸おいてからピアノに向かいましょう。
演奏後のお辞儀も同じです。
①かかとをつけて立つ。②顔を上げて正面をみて、「聴いていただきありがとうございました。」と心の中でつぶやきましょう。それからお辞儀をして、③頭を上げた後は、一呼吸おいてから舞台袖に向かいましょう。
補足の話:また表情も大切です。柔らかく、少し微笑むと良いですね。笑顔は自分の緊張もほぐしてくれます。特に演奏前は少しでもリラックスした状態を作りたいですね。
日ごろのレッスンで身に付ける礼節としてのお辞儀
ピアノやリトミックのレッスンではスマートなお辞儀の練習もかねて、
Ⅰ Ⅴ Ⅰのカデンツに合わせて「よろしくお願いいたします」とご挨拶をしています。カデンツの長さはそれぞれ1,2とカウントするくらいです。
ピアノのレッスンは1対1ですので、生徒さんは必ず私の方を見てご挨拶ができます。
しかしリトミックはグループでレッスンをする場合が多いので「先生にお顔とおへそを向けてください」と言ってこちらを必ず見てもらうようにしています。お母様方も「ご挨拶するよ」と言って私の方にお顔と体を向けてお辞儀をさせてくれます。
特に1歳、2歳、3歳のお子様にとってレッスンの前後のご挨拶は、礼節を身につけ社会性を育む役割を兼ねています。
保育園のリトミックでは床に正座をして園児と向き合い『さんハイ!』の合図で声を合わせて「よろしくお願いします」とご挨拶をしています。さっきまで遊んでいたお教室でレッスンしますので、ここでのご挨拶は「これからリトミックが始まるよ」という気持ちの切り替えが主な目的になっています。
いずれにしても敬意・感謝という意味合いに比重があります。
ピアノレッスンの風景から~
レッスン前後のご挨拶がとっても素敵な小1男子の生徒さんがいます。
実は彼はサッカー少年です。試合の前後に相手の選手に「よろしくお願いいたします」と礼節を示しているのでしょう。自然な立ち居振る舞いから、一目で好青年であることが伝わります。
皆さんも演奏をさらに引き立てるためにも、ピアノだけでなくお辞儀も素敵に出来るように練習てくださいね。
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